AIが間違えやすい6つの場面|答えの確かめ方と頼み方のコツ

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目次
結論から言うと、AIは、最新のニュース・日付と曜日・数字の計算・地名や店の情報・人の名前・出典のない話で間違えやすく、もっともらしい作り話をすることもあります。答えは「下書き」として読み、確かめてから使ってください。 お金・契約・体や健康にかかわることは、AIに決めさせず、公式の窓口や専門家、家族に相談します。
コツは4つです。
- 間違えやすい場面を知っておく
- 気になる答えは、公式サイトや元の記事、家族で確かめる
- 「分からないときは分からないと言って」と先に頼む
- 大事な判断は、AIに決めさせない
50代の筆者が、親世代や同世代の方に向けて書いています。例文や場面は、すべて架空です。
AIは、どんなときに間違えやすいの?
次の6つの場面は、特に気をつけたいところです。 AIは文章を自然につなげるのが得意ですが、書かれたことが事実かどうかは、別の話です。
| 場面 | 間違えやすい理由 | 例(架空) |
|---|---|---|
| 最新のニュース | 学習した時点より新しい出来事を知らないことがある。いつまでの情報を学習しているかや、最新の情報を調べられるかは、サービスやバージョンごとに違う | 最近変わったばかりの制度が、古い内容のまま答えられる |
| 日付と曜日 | 今日の日付を知らないことがある。曜日の計算もずれることがある | 「来月の最初の月曜日は何日?」の答えが1日ずれる |
| 数字の計算 | 長い計算や、割合の計算で間違えることがある | 家計の合計が、電卓の答えと合わない |
| 地名や店の情報 | 店の移転や閉店、営業時間の変更を知らないことがある。実在しない店名を出すこともある | 「駅前のA食堂は夜10時まで」と答えるが、実際は早く閉まる |
| 人の名前 | 似た名前の人を混ぜたり、肩書きや経歴を取り違えたりすることがある | 「A町の町長の名前」が、前任の人の名前になっている |
| 出典のない話 | 「ある調査では」とだけ言い、元をたどれないことがある | 調査の名前も年も分からない数字が出てくる |
AIは、どうして作り話をするの?
知らないことでも、それらしい文章で答えを返してしまうことがあるからです。 こうした間違いは「ハルシネーション」と呼ばれることがあります。AIは「分かりません」と言うより、話の流れに合う言葉をつなげて答えることがある、とされています。仕組みや傾向は、サービスやバージョンによって違います。
見た目が自信ありげで、文章がていねいなほど、間違いに気づきにくくなります。次のような答えは、特に確かめてください。
- 細かい年月日・金額・名前が並んでいるのに、元の資料が書かれていない
- 同じ質問をし直すと、答えが変わる
- 「間違っていませんか?」と聞くと、急に言い直す
AIの答えが何度か変わるときは、どれが正しいか分からない、と考えて確かめると安心です。
答えが正しいか、どう確かめればよいの?
公式サイト、元の記事、家族や詳しい人の3つで確かめます。 確かめる内容によって、向いている先が違います。
| 確かめる先 | 向いている内容 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 公式サイト | 店や施設の営業時間、制度、手続き | 市役所や店の公式ページを、自分で検索して開く |
| 元の記事 | ニュース、調査の数字 | 記事を探し、日付と書いてある所を自分で読む |
| 家族や詳しい人 | 日付・曜日・計算・身近な地名 | 自分でカレンダーや電卓で見直したうえで、「これで合ってる?」と聞く |
AIが示したリンクは、存在しないページのことがあります。そのまま押さず、名前で検索して開いてください。ニュースの要約の確かめ方は「AIでニュースや長い文章を要約する方法|3行で頼む例文と注意点」に、おでかけ前の道順や営業時間の確かめ方は「AIに道順や乗り換えを聞く|おでかけ前の下調べと注意点」に書いています。
AIには、どう頼めばよいの?
答えをそのまま信じない前提で、「分からないときは分からないと言って」「出典を示して」と先に頼みます。 頼んでも間違いがなくなるわけではありませんが、確かめる場所が見つけやすくなります。【 】は、ご自分の内容に差し替えてください。
分からないことを正直に言ってもらうとき
次の質問に答えてください。知らないことや自信がないことは、決めつけず「分かりません」と言ってください。推測で答えたときは、「推測です」と書いてください。【質問を書く】
出典を示してもらうとき
今の答えの元になった資料の名前や、確かめられるサイトの種類を教えてください。出典が分からない所は、「※あとで確認」と書いてください。
日付や曜日を確かめるとき
今日は【年月日】です。この日付をもとに、来月の最初の月曜日が何日かを教えてください。計算の途中も書いてください。
計算を確かめるとき
次の数字の合計を計算し、途中の式も見せてください。計算し終えたら、足す順番を変えてもう一度確かめてください。【数字を書く】
自分の答えを疑ってもらうとき
今の答えで、間違っているかもしれない所を3つ挙げてください。確かめたほうがよい点を、一言ずつ添えてください。
検索の機能があるAIでは、答えに参考にしたページのリンクが付くこともあります。付くかどうかは、サービスや設定によって違います。リンクが付いていても、要約が元の記事と違うことや、AIが出す「出典」が作られたものであることもあります。名前を自分で検索して、実在するかと中身を見てください。
お金・契約・体のことは、AIに決めさせてよいの?
お金・契約・体や健康にかかわることは、AIに決めさせません。 AIは、あなたの暮らしや事情を知りません。間違えたときの影響が大きく、取り返しがつきにくいからです。
| 場面 | AIに頼んでよいこと | 決める人・相談先 |
|---|---|---|
| お金(貯蓄・投資・保険の見直し) | 言葉の意味、比べる項目の整理 | 銀行や保険会社の窓口、家族、お金の専門家 |
| 契約(申し込み・解約・署名) | 書類の難しい言葉の言い換え | 契約書を自分で読み、迷うときは家族や消費者ホットライン(188) |
| 体や健康にかかわること | かかりつけの窓口で聞きたいことのメモづくり | かかりつけの窓口や専門家。急ぎのときは119番 |
AIに相談するときも、口座番号や住所などの個人情報は入れません。入れてよいものの考え方は「AIに個人情報を入れて大丈夫?|シニアが最初に知っておきたい安全ルール5つ」にまとめています。
結局、AIの答えは、どう受け取ればよいの?
AIの答えは「考える材料」として受け取り、決める前に、公式サイトや人に確かめます。
AIは、文章をまとめる、言葉を言い換える、考えを整理するといった場面では、頼りになる相手です。一方で、日付や数字、店の情報のように「正しいか間違いか」がはっきりしている話は、確かめる手間がかかります。この差を知っておけば、AIを怖がる必要も、頼りすぎる必要もありません。
今日できることは、一つです。AIに「今日が【年月日】のとき、来月の最初の月曜日は何日?」と聞き、カレンダーと見比べてみてください。合っていれば安心の材料に、ずれていれば「AIも間違える」という実感になります。どちらでも、確かめる習慣の第一歩です。
よくある質問
間違えることがあるAIは、使わないほうがよいですか?
そんなことはありません。文章の下書き、難しい言葉の言い換え、考えを整理する手伝いなど、確かめながら使えば役に立つ場面はたくさんあります。間違えやすい場面を知ったうえで、確かめる習慣と一緒に使えば十分です。
AIに「間違っていない?」と聞けば、確かめられますか?
手がかりにはなりますが、確かめたことにはなりません。AIが同じ間違いを続けることもあるためです。気になる答えは、公式サイトや元の記事、家族など、AIの外で確かめてください。
有料のAIなら、間違えませんか?
サービスやプランによって、使える機能や、最新の情報を調べられるかどうかは違います。有料でも、間違えることはあります。多くのサービスが、画面に「間違えることがあります」という注意書きを出しています。プランに関わらず、日付・数字・店の情報は確かめるようにしてください。