AIと一緒に俳句・短歌を楽しむ|季語さがしから推敲まで

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目次
  1. AIは、俳句・短歌づくりで何を手伝ってくれる?
  2. 季語は、どう聞けばいい?(例文つき)
  3. 言い換えと推敲は、どう頼めばいい?(例文つき)
  4. 投稿・応募の前に確かめたいことは?
  5. 著作権で気をつけることは?
  6. よくある質問
  7. パソコンがなくても、スマホだけでできますか?
  8. AIが出した季語や言葉を、自分の句に使ってもいいですか?
  9. AIに作品をほめてもらうのは、意味がありますか?

結論から言うと、俳句や短歌づくりでは、AIを「季語さがしと言い換えの相談相手」として使い、句や歌そのものは自分の言葉で作るのがおすすめです。新聞の投稿欄やコンテストに出すときは、AIが作ったものをそのまま出さず、応募規定を先に確かめてください。

使い方は3つです。

  1. 季語をさがす・季節を確かめる
  2. 言葉の言い換えを、いくつか出してもらう
  3. 推敲のときに「気になるところ」を聞く

AIは、俳句・短歌づくりで何を手伝ってくれる?

言葉の引き出しを増やす手伝いが得意です。 ChatGPTやGeminiのようなAIに話しかけると、季語の候補や、似た意味の言葉を次々に出してくれます。「秋の夕暮れを表す言葉を10個」と頼めば、自分では思いつかなかった言葉に出会えることもあります。

一方で、句や歌の「心」にあたる部分は、あなたにしか書けません。今朝見た景色、亡くなった家族の口ぐせ、孫の小さな手。そうした自分だけの体験は、AIには分からないからです。AIに頼むことと、自分でやることを表にまとめました。

やりたいこと AIに頼んでよい? 気をつけること
季語の候補をさがす 頼んでよい 季節の分け方は歳時記で確かめる
似た意味の言葉を出してもらう 頼んでよい 選ぶのは自分。いくつか出してもらう
五・七・五の音の数を数える 目安として AIは音の数を数え間違えることがある。指を折って自分で数える
推敲の視点をもらう 頼んでよい 「直した句」ではなく「気になる点」を聞く
句や歌を丸ごと作ってもらう おすすめしない 投稿・応募には使わない

季語は、どう聞けばいい?(例文つき)

「いつの季節の」「どんな場面の」季語がほしいかを伝えます。 話しかけ方の基本は、AIに話しかける3つのコツと同じです。

晩秋の朝、庭に霜がおりていた様子を俳句にしたいです。使えそうな季語を5つ、意味と一緒に教えてください。

「月」は秋の季語だと聞きました。ほかの季節の月を表す季語があれば教えてください。分からないときは「分からない」と言ってください。

AIの答えは便利ですが、季語の季節を取り違えたり、歳時記にない言葉を季語のように説明したりすることがあります。使う前に、手元の歳時記や季語の辞典で確かめてください。なお、短歌は俳句と違って季語を入れる決まりはありません。短歌の場合は、季語にこだわらず「この気持ちを表す言葉をいくつか」と頼むほうが、言葉の幅が広がります。

散歩で見かけた草花の名前が分からないときは、花の名前をAIに聞く方法も役に立ちます。

言い換えと推敲は、どう頼めばいい?(例文つき)

「直して」ではなく「いくつか出して」「気になる点を教えて」と頼むのがコツです。 「直して」と頼むと、AIはあなたの句を、どこかで見たような整った句に作り替えてしまいがちです。

次の俳句の「さびしさ」という言葉を、もっと景色が見える言葉に言い換えたいです。候補を5つ出してください。句全体は直さないでください。【自分の句】

次の短歌について、意味が伝わりにくいところや、言葉が重なっているところがあれば教えてください。直した歌は書かず、気になる点だけを箇条書きにしてください。【自分の歌】

出てきた候補の中に、ぴんとくるものがなければ、使わなくて構いません。候補を眺めているうちに、自分の中から別の言葉が浮かんでくることもあります。言い換えを何度か頼んで、最初の言葉がいちばんしっくりくると分かるのも、立派な推敲です。AIは「言葉の引き出しを開ける係」、選んで決めるのはあなた、という役割分担です。

投稿・応募の前に確かめたいことは?

AIが作った句や歌を、そのまま自分の作品として投稿・応募しないでください。 そのうえで、出す先の応募規定(募集要項)を読んでおきましょう。

  • 新聞や雑誌の投稿欄、コンテストの多くは「自作」「未発表」などの条件を決めています
  • 最近は、AIの使い方について決まりを書いている募集もあります。AIで作った作品を認めない募集もあるので、規定に書かれている場合はそれに従ってください
  • 季語さがしや言い換えにAIを使った程度でも、扱いに迷ったら、主催者に問い合わせるのが確実です

句会で発表するときも同じです。仲間と楽しむ場だからこそ、「ここはAIに相談した」と正直に話せるくらいの使い方にとどめておくと安心です。

著作権で気をつけることは?

一般的な注意として、次の3つを覚えておいてください。 細かな判断が必要なときは、専門家や公式の案内で確かめてください。

  1. 他人の句や歌を、自分のものとして出さない。 好きな俳人の作品をAIに貼り付けて「少し変えて」と頼み、自分の名前で出すのはやめましょう
  2. AIの答えが、すでにある作品に似ていることがある。 AIは多くの文章をもとに答えを作るので、有名な句とそっくりな言い回しが出てくることもあります。気になる表現は、検索などで似た作品がないか確かめてください
  3. AIと著作権の考え方は、整理が進んでいる途中。 文化庁は「AIと著作権」についての考え方を公表しています。くわしく知りたいときは、文化庁のホームページを見てください

また、句や歌に家族や知人の名前、住所が分かるような地名を入れて相談するのは避けましょう。AIに入れないほうがよい情報は「AIに個人情報を入れて大丈夫?|安全ルール5つ」にまとめています。

よくある質問

パソコンがなくても、スマホだけでできますか?

できます。スマホのAIアプリに、文字で打っても、マイクのマークを押して声で話しかけても構いません。季語の候補を聞くだけなら、短い質問で十分です。

AIが出した季語や言葉を、自分の句に使ってもいいですか?

季語や言葉そのものは、もともと多くの人が使ってきたものです。候補の中から自分で選び、自分の体験を詠んだ句にするなら問題になりにくいでしょう。ただし、応募先の規定でAIの使い方に決まりがある場合は、そちらを優先してください。

AIに作品をほめてもらうのは、意味がありますか?

励みにはなりますが、AIはどんな作品でもほめがちです。上達のためには、「意味が伝わりにくいところはどこ?」と具体的に聞くほうが役に立ちます。句会の仲間や先生の感想も、あわせて大切にしてください。

今日の散歩で目にとまった景色を、まず一行メモしておくところから始めてみてください。言葉に迷ったら、そのときにAIへ相談すれば十分です。

→ AIに話しかける3つのコツ → AIに個人情報を入れて大丈夫?|安全ルール5つ

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